行政書士に逃げるな
あまりに書くネタがないので、今回はYahoo!知恵袋に投稿されていた質問に僕が勝手に答える形で記事を書いていこうと思います。
こんにちは。
私は今、社会人1年目ですが、正直今の仕事はすごくつまらなくて辞めたいです。
仕事は、都庁の公務員です。
そこで、今年の11月にある行政書士の試験を受けて転職したいと思っています。
ここからが質問なのですが、今から初めて4ヶ月で今年の試験に合格できるでしょうか?
また、合格できたとして、就職先はあるのでしょうか?
ご回答よろしくお願いします。
残念ながら、たぶん、この方は途中で挫折してしまうでしょう。
都庁にお勤めということなので、勉強はできる方なのだと思います。4ヶ月で合格できるかもしれません。どこかの事務所で雇ってもらえるかもしれません。でもそこまででしょう。
まず、今の仕事がつまらないから行政書士になりたいというのは動機としていかがなものでしょうか?その動機ではここから先の道のりを行くのは大変だと思います。
僕が言うのもなんですが、行政書士っておもしろい仕事なんでしょうか?汗
行政書士に夢を抱くのは大いに結構なのですが、受験生の方はどういうイメージを持ってるんでしょう。
ハッキリ言って、行政書士の仕事はチョー地味です。
申請書類等の作成が仕事ですから、キホン事務仕事です。
難易度の高い申請であればコンサルティング的な要素もありますが、メインは書類作成であり、それ以上でもそれ以下でもありません。
僕は受験生の頃、行政書士の民事業務に憧れていました。
弁護士にお願いするまでもない、裁判にはしたくないという方から依頼や相談を受ける、カッコイイ仕事だと思ってました。
たしかにそういう場面はあります。でも、結局行政書士の仕事は書類作成です。
依頼になれば、契約書や内容証明郵便などの書類作成をします。
そこまでが行政書士の仕事です。依頼人の代わりに交渉したりすることはできません。
ところが、僕はこの書類作成が大嫌いだったんです。というか、今でもキライ。
だから、本来は行政書士に向いてない人間だと自覚しています。
民事業務から離れて許認可業務を始めたときも、提出する書類の多さに吐き気がしました。
それでもハゲそうになりながら(それで薄毛が進行した!?)たくさん書類を作って、慣れたお陰で、段々と嫌いだった書類作成の仕事を楽しめるようになりました。
たぶん、最初から楽しい仕事ってそう簡単に出会えないと思うんです。
僕は仕事も恋愛も同じだと思います。
一目惚れみたいに、出会った瞬間に運命を感じる人もいれば、まったく眼中になかった人と結婚したりするのと似てると思うんです。
そして、仕事の場合、一目惚れの確率はとても低い。
天職
と言いますが、天職って最初から就けるものではなく、自分がその職を通して気付くものなんじゃないでしょうか?
この質問をされた方は、仕事がつまらないのではなく、まだ自分の仕事の楽しさに気付けてないだけなんだと思います。
たかだか1年で仕事の楽しさに気付くのなんて無理ですし、つまらないだなんて、何年もプロ意識を持ってその仕事を頑張ってる方に失礼だと思います。プロ意識を持って働いてる方は、公務員だろうが、建設業だろうが、飲食業だろうが輝いてます。
仕事が楽しいと思えるのって、つまらない、大変、キツイ、辞めたい、そういう状況の先にあるご褒美みたいなものなんじゃないでしょうか?
どうか、今の状況から逃げるために行政書士になろうとしないでください。
僕は逃げかどうか迷った時はこう判断します。
自分が進もうとしている道は、今置かれている状況より過酷なものだろうか?
今よりラクな方へ進もうとした時、それは逃げになる。
僕はそう思います。