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行政書士の開業マニュアル・成功本は世に多くあれども・・・ 試験合格者待望の「行政書士 就職ノウハウブログ」がついに登場! 群馬の元使用人行政書士が『行政書士事務所の求人はない』を斬る!! 未経験者のための実務に役立つ(?)情報も公開!!

行政書士の開業戦略その1:顧客は誰か?を考える

 

行政書士で開業して4年目に入りました。

 

この3年間、お陰様で妻と子ども2人を養いながら、補助者を雇用し、事務所と合同会社の経営を継続することができました。

 

今回から、これまでの僕の営業方法をこれから開業される方のために公開していきたいと思います。

 

まだまだ地方の弱小事務所の僕が偉そうに書くのも気が引けますが、このやり方をマネすれば、誰でもそこそこの結果は出せる、少なくとも『食えない』ということにはならない。そして、都市部でも地方でもどこで開業しても関係なく通用する方法だと思います。

 

 

誰を顧客にするかを決める

御存じのとおり、行政書士の業務は守備範囲が広いです。

 

名刺やホームページに「許認可の申請から離婚、相続、車庫証明、なんでもご相談ください!」と書いている行政書士はいっぱいいます。

 

一見なんでも相談できる『町の法律家』として有利なように思えますが、実は顧客側からすると、

 

『で、あなた(行政書士)は私(顧客)に何をしてくれるのですか??』

というよく分からない存在になってしまっています。

 

あなたが誰かの仕事の話を聞いたときに、

「AもBもCもDも、あとEという仕事もできます」

と言われたらどうでしょうか?

 

普通の人だったら覚えてられません。

そもそも人は他人にそれほど興味がないのです。

 

なので、まずは何を専門業務とするかを決め、あなたはどんな顧客のために働くのかを決めましょう。

 

いやいや、実務経験もないのにいきなり専門業務なんて決められないよ!!

と思うかもしれません。

 

経験はなくて構いません。

 

だって、この業界の先生たちは、みんなド素人だったんですから。

 

経験がなければ、本や役所の手引きを徹底的に読み込んで、まずは知識だけでもパーフェクトにしてください。それで最初は十分です。

それ以上のことは、現場を経験しなければ分かりえません。

 

実際に仕事を受けると、本やネットにも書いていない事案に必ずぶつかります。

その都度、冷や汗や脂汗をかきながら、一件一件仕事をこなして顧客を増やしていく。

泥臭いですが、それしかないのです。そして段々と本当の専門家になっていくしかありません。

 

行政書士 手塚の場合】開業当初から建設業に特化

ちなみに僕の場合は、開業した時から建設業許可申請業務に特化してきました。

 

よく、『何で建設業を専門にしているのですか?』と聞かれるのですが、答えは一つで

 

マーケットがあるからです。

 

日本経済で建設業は大きな割合を占めています。

 

そして建設会社にとって、建設業許可はとても重要なステータスになっています。

許可証があるかないかで、仕事をもらえるもらえないが決まってしまいます。そして建設業許可申請は難易度が高いので、誰でも取れるものではありません。なので、喉から手が出るほど欲しい、専門家にお金を払ってでも取りたいと思っています。

 

さらに、顧客は、建設業許可を取るには行政書士に依頼すれば良いということも知っているので、こちらとしては、話が早いのです。

 

それに比べ相続や離婚業務などは、

『弁護士じゃなくても、行政書士にもご依頼頂けます!』

行政書士は権利義務に関する書類作成の専門家です!』

という感じで、まずは顧客に『行政書士とは何ぞや?』というところから教育する必要があります。

 

そして、ビジネスとして考えると、個人の顧客を相手とする業務はあまり高額な報酬を請求しにくいです。一件で10万円、20万円の報酬を頂ける業務はあまり無いと思います。その点、建設業許可などの許認可業務で一件10万円以上の報酬は珍しくありません。中には一件で100万円以上の高額報酬を頂ける業務もあります。

 

こういった点を参考に、あなたも、まずは専門業務を何にするのかを決めて頂きたいと思います。

 

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