行政書士の開業戦略その2:理想の顧客を決める
前回、誰を顧客にするか決めてください、というお話をしました。
gyouseishoshikyuujin.hatenablog.com
これは、何でも屋の行政書士になるのではなく、専門業務を決めて、ターゲットを絞ってください、という意味でお話しましたが、実はもう一つ意味があります。
それは、、、
自分が付き合いたい顧客を明確にする、ということです。
顧客も色んな方がいます。
これはどのお仕事でも同じで、行政書士の仕事も例外ではありません。
マジメな人。
優しい人。
すぐ怒鳴る人。
心配性な人。
細かい人。
大雑把な人。
お金にうるさい人。
口数の少ない人。
ずーっと喋ってる人。
などなど。。。
あなたはどんな人を顧客にしたいですか?
どんな人のために働きたいですか?
行政書士に限らず、自分で商売をしている方で意外とこれを決めていないという人は多いです。
顧客を選ぶ=仕事を選ぶ、ということです。
仕事を選ぶと聞くと、上から目線だとか傲慢なイメージですが、僕はそうは思いません。
やりたくない仕事なら断ればいい。
僕なんかバンバン断ってます。(専門外、エリア外の仕事など)
会社の従業員じゃないんです。
会社や上司によって付けられた顧客を担当するわけではありません。
顧客に限らず、自分が付き合いたくない人とは付き合わなくていい。
誰と付き合おうと自由。
その代わり、すべて自己責任。
会社内での複雑な人間関係と比べると、とてもシンプルです(汗)
もう一度聞きます。
あなたはどんな人の為なら、一生懸命働きたいと思えますか?
今までに出会った顧客を思い出してください。
あ~、あの人は良いお客さんだったなぁ
と思える方がいませんか?
もし、そういう方がいれば、あなたはそういう方を顧客にすれば良いのです。
何も、お客様は神様だ!なんて言ってすべての人に頭を下げる必要はないのです。
【行政書士 手塚の場合】お付き合いしたい顧客
では、僕の場合はどうかと言うのを参考に書いてみたいと思います。
僕の場合、お付き合いしたい顧客よりも、お付き合いしたくない顧客をイメージする方がラクでした。例を挙げてみます。
・お金を払ってくれない人(問題外)。
・違法行為をするように要求する人(問題外)。
・値切ってくる人。
・高圧的な態度の人。
・ネガティブな人(特に、自分の会社(業界)は儲からないという話をする人)。
・打合せの日程など約束を忘れる人。
・最初からタメ口な人。
ざっとこんな感じです。
こういう人たちからは、大金を積まれても仕事を受けたくありません。値切ってくる人は大金を積みませんが、、、
この反対の人が僕にとっては理想の顧客です。
他には、夜も眠れないくらいの悩みを抱えて困っている人。たとえば、心底困り果てて、僕のホームページに辿り着き、相談をしてくれた人だと、何とかこの人の力になれないだろうか?と燃えてきます。
そういう時って、もうお金じゃないんですね。
もちろんお金は頂きますが、頂くお金以上の働きをしたいと思えます。
そうやって仕事をしているときの僕は、とてもイキイキしてると思います。
顧客が企業の場合は特に、永くお付き合いすることになりますから、嫌いな人のために仕事をずっと続けていると、仕事自体嫌になってしまいます。
せっかく頑張って資格を取って開業するのですから、仕事をして、顧客に喜んでもらって、あなたも幸せになりましょう。
ペルソナを表現する
あなたにとっての理想の顧客を、マーケティングの世界では『ペルソナ』と呼ぶそうです。
ペルソナを決めたら、それを発信しましょう。
こういう人は出入り禁止です!
と宣言してホームページに書きましょう。
僕はこんな風に書いてます。
これを見て、僕のことを『生意気だ!』とか思う人は、問合せをしてきません。
結果、僕が気分良く対応できる顧客が集まります。
これも、『専門業務を決める』と一緒に、開業当初から僕がやってきたことです。
仕事もないのにいきなり顧客を選べない!
そう思われるかもしれませんが、逆です。
怖がらずに、まず初めに、顧客を選びましょう。
付き合いたくない顧客を明確にして、切り捨ててしまいましょう!
そして、どんな顧客と付き合いたいのかを発信しましょう。