資格の呪縛
たしかに、社労士なんですけど・・・
行政書士だけじゃ食えないから他の士業と兼業するという方がいます。
僕は行政書士と社労士を兼業していますが、売上でいえば行政書士が8割、社労士は2割程度です。
食えないから兼業しているのではなく、逆に、兼業していることのデメリットを最近感じるようになりました。
元々、行政書士(建設業関係)の仕事がメインで、社労士は相性が良いのでサブで登録しているというのが僕のスタイルです。
ところが、僕の仕事をよく知らない方からすると、行政書士のイメージが分かりづらいので、社労士として僕を見ようとしてくるのです。
たとえば、
『社労士だから、給与計算もやってもらえるんですか!』とか
『就業規則作ってください!』とか
『助成金のこと知ってる?』とお声がかかります。
とってもありがたいお話なのですが、正直、あんまり嬉しくないです(汗)
なぜなら、僕は行政書士がメインだから。
僕は建設業のお客さんをもっと増やしたいのです。
でも、お客さんの期待を裏切りたくないという気持ちから、よっぽどのことでなければ仕事を受けています。でも、忙しいのでそれもそろそろやめようと思っています。
資格者だけど、ほとんど専門外なの♡
行政書士業務でもあります。
『外国人のビザのこと聞いても良いですか?』とか
『契約書作ってもらえますか?』とか
『NPO法人の設立やらない?』とか!
僕からしたら
どれもこれもやったことないし、これから先もやりましぇーん!
という感じなのです。
(・・・いや、外国人関係はやるかも。でも申請取次持ってない。)
専門外だと伝えるとガッカリされるお客さんもいるのですが、勘弁してほしいです。
僕はスーパーマンじゃありません。
というか、僕が扱ってる行政書士業務なんて、建設業、産廃業くらいで他の業務は専門外です。独占業務の90%くらいは専門外じゃないでしょうか(汗)
扱える業務が多い資格なだけにこういうことが起こるのです。
紹介できる先生をいっぱい知っていればいいのかもしれませんが、あまり特化した先生もいないので、この人!と言えるような方が思い浮かびません。
お客さんも誰か相談できないかと困っているので、可哀想に思うときもあるのですが、仕方ないです。
仕事を選ぶなんて!
と思われるかもしれませんが、そのとおり。
僕は仕事を選びます。
やりたくない仕事、良く分からない仕事は基本やりません。
お客さんも選びます。
お金にだらしない人、高圧的な人の仕事は大金積まれてもやりません。
逆に何でもかんでもやろうとすると自分を安売りすることになる、と僕は思います。
こういう考えなので、専門外の仕事の紹介がきた場合の対応はとても悩みます。
(反対に、僕を建設業専門の行政書士だと理解してくれている方は、実に素晴らしいお客さんを紹介してくれます。)
行政書士なんだからこれやって!
社労士なんだから給与計算して!
と言われてしまうと、資格者だからやらなきゃいけないみたいな義務感が呪縛のように感じてしまうのです。
そんな感じで仕事続けてたらつまらないだろうなぁ。