これから行政書士を目指すあなたへ 他士業にはないこの仕事の魅力とは?
行政書士になりたい!という方やこれから資格を取ってみようかと考えている方に、この仕事の魅力について少しお話したいと思います。
10年やってみて、僕が思う行政書士の魅力はこの2つ
この仕事の魅力はずばり、取り扱える業務がたくさんあるので特化しやすく専門性をアピールできることにあります。
行政書士と聞いてどんな仕事をイメージするでしょうか?
車庫証明、建設業、遺言書、色々あると思いますが、行政書士がお客さんから報酬を頂いて作成できる法的書類は10,000を越えると言われてます。
僕は行政書士になって10年近く経ちますが、おそらく手がけた書類は30種類もないのではないかと思います。
いまだにやったことがない業務もいっぱいあります。在留関係、パチンコ(風営法)、運送業、警備業・・・たぶん、この先もやらないでしょう。
やるやらないに関係なく、それほど行政書士の守備範囲は広いのです。
僕は建設業や産廃業に特化しているので、こういった自分の専門外の依頼や相談を受けると仲間の行政書士を紹介したり、専門でも遠方のお客さんであれば、ネットで地元の行政書士さんを探してあげるときもあります。
つまり専門性を出せれば、同業者間で横のつながりを作ることができるのです。
これが行政書士以外の士業だったら同じようにはいかないと思います。
たとえば司法書士。
司法書士の仕事のメインは登記です。
そして登記は不動産登記と商業登記がありますが、どちらも司法書士であれば誰でもできます。さらに電子申請ができるので、お客さんが遠方でも問題ありません。なので、余程忙しい事務所でもない限り今回は仲間の司法書士に紹介をだそう、ということが起きないのです。
税理士も同じ。
税務署に申告する書類なら一通り作成できますし、こちらも電子申告ができます。
相続税に関しては、ノウハウのある事務所とない事務所があるので、税理士同士の紹介があるかもしれませんが、基本的には会社や個人の経理を見るのがメインなので、せっかくの見込み客を同業者に紹介するなんてことはほぼありません。
社労士も同じです。
どうでしょうか?
行政書士は何でも屋のイメージがありますが、専門分野に特化することで、同業者からも専門家として見てもらうことができるのです。
あとは、業務に拡張性があるというのも魅力の一つです。
新しい法律ができたり改正があると、今までにはなかった制度が増えることがあります。
最近で言えば、ドローンも一定の飛行には国土交通省の許可が必要になりました。
そして、その許可申請を代行できるのは行政書士です。
このように、儲かるかどうかは別として行政書士業務は拡張していく可能性を秘めています。
新しい許認可業務は未開拓なので、どんなにベテランの先生でも登録したばかりの新米行政書士でも横一線で平等ですから、一気に専門家として成り上がるチャンスがあります。
一方、他の士業は業務の範囲が狭く特定されているので、専門性が高い反面、拡張性がありません。司法書士や税理士の業務で新しい業務ができるようになることはそうありません。
よく、行政書士にはニッチ業務で儲けている先生がいると聞くことがありますが、こういったことも他の士業にはない魅力だと思います。