法律初心者が短期間で行政書士試験に合格するための勉強法
行政書士の求人とはテーマが違いますが、試験勉強の仕方について質問を受けることが多いので、僕のオススメの勉強法を書いてみようと思います。
今まで法律の勉強をしたことがないか、深く勉強したことがないという初心者の方向けの記事なので、ご了承ください。
1.インプットは独学?それとも予備校?
まずは、インプット(基本学習のこと。過去問演習などはアウトプットになります。)
これは独学か、予備校を利用するかで分かれると思いますが、僕は独学より予備校をオススメします。
なぜか?
法律初心者の方が独学で市販の基本書を使っても、理解するのに苦労すると思うからです。
よく誤解されますが、法律の勉強はただの暗記じゃありません。条文や判例の論理、理屈をきちんと理解した上で覚えることをしないと、ちょっとひねった問題が出ると手も足も出ない状態になります。
なので条文や判例などの基本から法律の考え方を押さえ、思考力を養うことがとても重要です。
ところが、初めて学ぶ方は、自分で条文や判例を読んでもピンと来ない場面が相当あります。何言ってんだコレ?(゚д゚)?となるでしょう。
特に憲法や民法の判例なんて読むだけで精一杯。最悪読めないなんてことも。。。
読んでもわからない。
読めない。
こんなことが続くとだんだん勉強がつまらなくなり苦痛になってきます。
これが一番恐ろしい。
試験を受ける前に挫折してしまいます。
(ちなみに・・・
僕は大学在学中に宅建を独学でやりましたが、民法の途中で挫折しましたorz
ですが、行政書士、社労士、日商簿記2級はすべて予備校の通学か通信講座を利用したので最後までやりきることができました。)
その点、予備校の講師はプロですから、条文や判例をかみ砕いて説明してくれます。
もちろん、講師の良し悪しもあるので、無料体験講義を受講して分かりやすい講義なのか確認するといいと思います。何ヵ月も同じ講師の話を聞くことになるので、講師の話し方や声などが自分に合うかどうかも大事です。
それと、独学だと、それほど重要でないところに時間を割いてしまいがちですが、予備校の講義は、過去の出題傾向から重要なところを抽出して教えてくれるのでムダな勉強をせず、遠回りをしないで済みます。
予備校は費用がかかりますが、10万円~20万円くらいです。
それで一生ものの資格が取れるなら安いもんだと僕は思います。
試験まで時間がない!という方は短期集中講座であれば費用も安く済みます。その代わり、一回の講義でテキストは50ページ以上のハイペースでブッ飛ばしていきます。
会社で雇用保険に加入していれば、教育訓練給付金がもらえるかもしれないので必ず確認しておきましょう。(せっかく保険料払ってるんですから、こういうときこそ使わなきゃ損ですよ!)
2.アウトプットは10年分の過去問を徹底的に!でも・・・
アウトプットは間違いなく過去問演習が一番重要です。
これはインプットの時期から試験日当日まで徹底的に繰り返すべきです。
ですが、ただ繰り返して解答を暗記しろ!というわけではありません。
行政書士試験は5肢択一の出題形式ですが、この中で、正解肢を選ぶことができるようになるだけでは足りないのです。
何で他の選択肢は正解じゃなかったのか??理由までパーフェクトに答えられるようになる必要があります。
僕は行政書士試験に3度目で合格しましたが、1、2回目で落ちたのは過去問の研究不足にあると断言できます。
予備校の答練(過去問の一部や予想問題)に頼りすぎて、過去問題集を1冊も通しで解いたことがなかったのです。3度目は法令も一般知識も過去問を徹底的にやりました。
それが勝因だったと思います。
毎年、何かしら珍問奇問が出るのが行政書士試験です。
その都度騒がれますが、そんなものは全体の割合からいえばごくわずかで、捨て問にしてしまっても良いくらいの問題です。行政書士試験は競争試験じゃないので、満点を取る必要はありませんから。
その代わり、珍問奇問以外の問題は過去問を完ぺきに押さえておけば必ず解ける問題というのが多いのです。
だから、過去問はやってやりすぎることはありません。過去10年分くらいの過去問を徹底的に解きまくりましょう。
直前期は、予想問題集ばかりに手を出すより過去問を繰り返し解く方が良いと思います。
予備校の全国模試で合格点を取っても、実際の試験で落ちたら何の意味もありません。
(経験者は語る 汗)
一発合格できた方の勉強法の方が参考になるかもしれません。
でも、3回もヤツ(行政書士試験)と戦った僕のアドバイスだからこそ、参考になることもあると思います(笑)
最後に、これから行政書士合格を目指すあなたへ
試験終了まで絶対に諦めるなっ!