この業界は廃業率も高いが事務員の離職率も高い?
士業事務所の定着率は正直あまりよくないと思います。
給与などの待遇も一般企業に劣る事務所が多いですし、出世して高給取りになるという道がある事務所なんてほとんどないでしょう。
僕のいる事務所は群馬の中では実績も規模もトップクラスの事務所だと思います。
それでも待遇は世間一般のサラリーマンと比較すれば普通です。
仕事の内容も事務作業がほとんどなので、最初は刺激的だった業務が段々とルーチンになり飽きてくる(笑)
そうすると、最初は目を輝かしながら「何でもやらせてください!」と言って入社してきた人間でも、「このままこの仕事を続けてていいのか」と悩み始めます。
資格を取って独立するまでの修行だと割り切っている人なら良いのでしょう。
特に税理士事務所には多いと思いますが、資格取得を目指しているわけではない一般職員さんだと仕事のモチベーションを保つのが難しくなるのでは・・・。
ウチの事務所は、毎年キャリアのある職員が何人も辞めています。
また、2ヶ月後には、新卒で勤めて10年以上のベテラン職員が辞めることも決まっています。事務所にとっては大打撃です。
他にも、「この会社ヤバイなぁ」なんて言っている退職予備群はいっぱいいます。
そんな状態でも経営者は現場の職員ほど危機感を持っていません。現場が見えていないのです。
なんでなのかなぁ。
事務所をみんなで良くしていこうという方向に気持ちがまとまらない。
それは、経営者のリーダーシップが足りないことだったり、職員たちにヤル気がなかったり、理由は一つではないのだろうけど。
働いていても「夢」が見られないからなのでしょうか。
仕事でワクワクするようなことが感じられない。刺激がない。
そういうこともあるんじゃないだろうか。それはどの会社も同じなのかもしれませんが。
自分が事務所を持って人を雇ったとき、同じ問題に自分はどう対応するのだろう。
事務所で働いていると、実務だけでなく、「自分だったらどう経営するだろうか?」ということを考えるときもあります。