夢も目標もなかった大学生が行政書士になった理由
「何で行政書士になろうと思ったの?」
とたまに聞かれることがあります。
そういえば、このブログでそのことについて触れたことがなかったので書いてみようと思いました。
1.最初は法律系の資格が欲しかっただけだった
僕が行政書士試験の勉強を始めたのは大学2年生のときでした。
この頃の僕は本当にただ生きていただけ、という感じで、毎日群馬から東京まで2時間以上かけて電車で大学へ通い、講義もろくに聞かず友だちと遊んで飯を食べ、群馬に帰って彼女と遊んだりバイトしたり、そんなどうしようもない毎日でした。
自分が将来どうなりたいか、なんていう夢とか目標は持っていませんでした。
もともと警察官になるつもりで大学は法学部を選んだのですが、ちっとも勉強がおもしろくなく、一方通行的な大学の講義にウンザリしている時期でもありました。
おまけにOBの就職先を見ていると、スーパーや商社など「法学部じゃなくても良かったんじゃないか?」と思うような進路が多かったので、何か法律を勉強したという証が欲しいということで、行政書士を取ろうと思ったのでした。
でも、このときは行政書士の資格を取ろうとは思っても、行政書士になりたいとは思っていませんでした。
2.ある先生との出会いが行政書士になる夢を与えてくれた
ちょうどその頃、僕の大学で資格を取るための課外授業というのが始まりました。
予備校の先生を招いて講義をしてもらい、学生は通常の予備校の料金よりもはるかに安い授業料で講義を受けられるというものでした。普通の予備校生であれば10万円くらいする講義を2万円くらいで受けられたのです。
しかも、その講義を担当してくれた講師が、当時、行政書士受験界のカリスマ講師だったS先生でした。
この先生の講義がとっても分かりやすくて面白く、『目から鱗が落ちる』というのはこれか!という衝撃を何度も受けました。
同じ法律の講義でも、大学の先生の講義とは比べ物にならないくらい引き込まれ、3時間の講義があっという間に過ぎていきました。
S先生は現役の行政書士でもあったので、よく講義の途中に仕事の話をしてくれました。その話を聞いていて「かっこいい仕事だなぁ」と思うようになり、「S先生の仕事を自分もしたい!」という気持ちになりました。
3.「わかりやすい」と言ってもらえることが一番の喜び
自分で言うのも何ですが、よくお客様に「わかりやすい」と言ってもらえます。
「他の行政書士に聞いたときは難しく感じたけど、先生の話は分かりやすかったです」な~んて言ってもらえたときは、その場で顔がニヤけるのを必死でこらえていましたが、お客様と別れてからずっとご機嫌でした(笑)
それもこれもS先生のお陰です。
僕はS先生に人生を救ってもらったのです。
法学部生でもほとんど知識のなかった僕に、法律を勉強することの楽しさ、難しい話を相手の立場で分かりやすく解説することの素晴らしさを教えてくれました。
S先生のように、仕事を通して誰かの人生をサポートできたらどんなに幸せなことか。
これからも僕は、初心を忘れず、自分が行政書士であることを誇りに仕事を続けていきたいと思います。