士業のノウハウ
人を雇うほどの事務所であれば、何かしら顧客を獲得するためのノウハウがあるはずです。
雇われ士業が雇い主から本当に盗みたい技術は、書類作成のノウハウではなく、お客を連れてくるためのノウハウでなければいけません。(注:開業するつもりがない方は除く)書類作成のノウハウは役所のホームページや担当者が無料で教えてくれます。
なぜなら
どんなに申請書や契約書の作成知識やノウハウがあったとしても
「お客」がいなければ、せっかくのノウハウも発揮しようがないからです。
ところが、行政書士を始める方の多くは、法律知識はあっても
お客を連れてくる能力・ノウハウがないために廃業していくのです。
法律の勉強と、お客を連れてくるための勉強はまったく違うのです。
行政書士の廃業率が高いのは、ここをおざなりにして、「なんとかなるさ」で始めてしまう方が多いからなのだと思います。
その「お客を連れてくる力」
よくわからない人間からすると、非常にむずかしい。
(でも、よくわかっている人間からすると、非常にカンタン。らしい)
法律の勉強のように、勉強すればできるようになるものでも
知っていればできる、というものでもなく
実践して、失敗と成功を重ねていかないと、聞いただけではまったく意味がないのです。
聞いただけじゃ盗めない、実践しても簡単にできないものがノウハウ。
そこを勘違いして本を買ったり、1日セミナーに出ればノウハウが盗める、と思うから士業の営業ノウハウやマーケティングノウハウが飛ぶように売れるのでしょうか。