自分に有利な求人の見つけ方
1.自分の強みを活かせる求人を探す
自分に不利な求人を狙うよりも、自分に有利な求人を狙った方が採用される確率は高まります。
僕の考える自分に有利な求人とは・・・
自分の強みを活かせる事務所の求人です。
自分の強みってなんだよ・・・と思われるかもしれませんが、自分の経歴を棚卸してみると、自分では強みと思っていなかったことでも強みになることがあります。
たとえば、元ディーラーの方であれば、自動車関係の手続に力を入れている事務所なら優遇されるでしょう。
車庫証明や運輸局などの自動車関係の手続に関しては知識も経験もありますし、一から事務所が教えることもありません。業界の知識に関しては、事務所の人間よりも詳しいかもしれません。
次に、語学が得意な方。
英語や中国語などの外国語が得意で、TOEICの点数が高かったり、海外留学の経験があったりすれば、外国人がお客さんの入管手続専門の事務所が狙い目です。
英文契約書の作成を専門にしている事務所なんかもオススメです。
他には、日商簿記の資格を持っていたり、会計事務所や会社の経理をやっていた経験がある方。
会計記帳を代行している事務所で優遇されます。
こんな感じで、行政書士業務の実務経験がなくても、今までの自分のキャリアで、他の応募者と差別化できてしまう求人があるのです。
これは、取り扱える業務が豊富な行政書士の求人だからできる方法です。
業務が限られている司法書士や社労士の求人では使えません。
行政書士試験合格者でも、実務に関しては何の知識もありません。
実務を知らない有資格者よりも、資格はなくても実務で即戦力になる人
あなたなら、どちらを採用したいと思うでしょうか??
自分のキャリアから自分の強みを見つけることが、他の応募者との差別化につながるのです。
2.弱みも強みになる
自分の強みというと、他人に自慢できるところ、と思われるかもしれませんが、そうとは限りません。
自分では弱みだと思っている、知られたくないと思っている過去も、強みに変えられることもあるのです。
たとえば、離婚経験がある方。
ふつうだったら人にはあまり言いたくない話です。
でも、離婚問題専門の事務所で働くとしたらどうでしょう?
僕が前に所属していた事務所も離婚問題を扱っていましたが、離婚などの民事業務は依頼者の心のケアが非常に大事なポイントです。
依頼者の心のケアをする人間が、過去に依頼者と同じ経験をして辛い思いを分かってくれるということは、その事務所の強みにもなるのです。
相続も同じです。
身内の相続問題に直面して苦労した、という方であれば、自分と同じ問題で悩んでいる方の力になりたい、という志望動機は、他の応募者との差別化になります。
3.求人はピンポイントで狙う
じゃあ、あなたの強みは何だったの?と思われるかもしれません。
僕には強みと言えるものがほとんどありませんでした。
大学を出たばかりで社会人経験もなく、学歴が良かったわけでも語学が得意なわけでもありませんでした。
僕の強みになるものは、『若さと情熱』だけでした。
能力やキャリアがないなら、背伸びをしても仕方がないと思っていましたし、そんな僕でもいいよと言ってくれる事務所を探すことしかできませんでした。
だから応募する行政書士事務所はここぞというものだけに徹底的に絞り込みました。
手当たり次第に応募するのではなく、自分の強みを活かせる、評価してもらえるであろう事務所の求人を探してピンポイントで狙うのが、採用される近道だと思うのです。