あっさり決まった行政書士事務所の内定
前回のお話
行政書士の求人から逃げた4ヶ月間 - 「行政書士 求人」で検索するのはもうヤメろ!
ようやく、本来の気持ちを取り戻した僕は、また行政書士の求人を探し始めました。
が、書類選考で落とされたり、面接まで進んでもミスマッチだったりとなかなか就職活動はうまくいきません。
なんとかしなければ・・・。
気持ちは焦っても、肝心の求人がありません。数打ちゃ当たるという戦法は使えませんでした。
ところが、その後、僕の就職活動はあっさりと終わりを告げるのです。
実は、前から気になっていた行政書士事務所がありました。
そこは、ホームページで内容証明郵便や離婚協議書、公正証書などの民事業務を全面に出していて、所長の他に行政書士の先生が2名いる合同事務所。全員若い先生で、ホームページに顔写真が出ています。
所長の写真が衝撃的でした。
ほぼスキンヘッドの強面なのに、親指をグッと立ててニヤリと笑っています(笑)
更に衝撃的だったのは、所長の自己紹介文でした。
イジメられて寂しい思いをした幼少期。
非行に走った思春期。
親友のバイク事故死・・・。
プロフィールをかっこよく見せようとする他の行政書士事務所とはまったく違い、人間味にあふれていました。
さらに、お客様からの『感謝の手紙』や『お礼のプレゼント』の写真がこれでもかと掲載されていました。
こんな事務所があるんだ・・・と思いながらホームページに見入っていました。
自分が思い描いていた事務所がそこにあったのです。
でも、ホームページには求人情報が載っていませんでした。
その後も、仕事は忙しそうなのに、いっこうに求人が出る気配がありません。
ダメかぁ・・。
何度かアクセスしている内に、所長のブログがあることに気がつきました。
そして
そのブログを過去にさかのぼって読んでいくと『補助者を募集中』という記事があったのです。
『正式には求人募集してませんが、できれば有資格者の方で入所希望の方はいませんか??条件などはお話し合いで決めたいとおもいます(あ、あまり期待しないでくださいね)』
これは応募するしかない!
すぐにメールで、現在も求人があるか問い合わせてみました。
すると
『補助者を募集しています。まずは履歴書をお送りください。』
とのお返事が。
履歴書を送り、後日、面接の日程の連絡を頂きました。
そして、面接の日。
東京の港区。路地裏の小さな雑居ビルの地下1階という怪しい場所に事務所はありました。(汗)
事務所というより『アジト』に近い雰囲気です(笑)
所長に、僕が行政書士の民事業務に関心があること、行政書士を目指してからこれまでのことをお話ししました。
すると、所長から
「やる気もあるし、向いてると思いますよ。来月から来れますか?」
と、その場で内定を頂くことができました。
給料も待遇もまだわかりません。
でも、僕に迷いはありませんでした。
「はい!よろしくお願いします!」
僕の就職活動は終了し、行政書士としての人生が始まった瞬間でした。