履歴書は、志望理由に一工夫を
今回は、履歴書の書き方、特に志望理由欄の書き方についてお話ししたいと思います。
行政書士事務所の求人は数が少なく、待遇面などでも不安が残るので、良い求人が見つかったときは、すぐにでも応募したくなります。
が、ここで注意が必要です。
あなたは、本当にその行政書士事務所に「応募したい」と言えるのでしょうか?
『ボーナスもあるし、待遇が他より良いから』
『行政書士法人だし、しっかりしてそうだから』
という本音はさておき
「その事務所でどう働きたいか」が明確になっているでしょうか?
それが、明確になっていないと志望理由欄には、ありきたりのことしか書けないでしょう。
ありきたりの志望理由はこれです。
「法律の勉強に興味を持ち、行政書士試験の勉強をして資格をとりました。行政書士の仕事で人の役に立ちたいと思い、応募しました。」
これって、採用する事務所側からすると
「べつにウチの事務所じゃなくても良いんじゃないの??」
と感じてしまいます。
あとは、ないと思いますが
「(たとえば)相続の業務を多く扱っている○○先生の事務所であれば、業務の経験を積めると思い志望しました。」
な~んてことは絶対に書いてはいけません。禁句です。
あなたの教育をするために採用するわけではないので、その野心は隠しておきましょう。
でも、志望理由って、あんまりウマイこと書けないんです。
たとえば、広告で見つけた求人なんかで、事務所のホームページもないような場合、仕事の内容、待遇ぐらいしかその事務所を知る情報がないんです。
でも、最近はホームページを持っている事務所が多いので
ホームページの『ココ』をチェックしてください。
1.所長の挨拶
ココは、所長の人柄やお客さん、仕事に対する想いがにじみ出るページです。
それに共感できたのであれば、あなたが応募したくなった理由として成立します。
2.お客様の声
あまり載せていないホームページもありますが、あったらチェックです。
お客様がその事務所の良いところを紹介してくれているのですから。中には感動的なエピソードが書かれているものもあります。
お客様の声を見て、事務所の仕事ぶり・職場の雰囲気にあこがれた
これも理由になります。
大事なのは、オンリーユーの気持ち(他に履歴書を出している事務所があっても) です。
行政書士事務所で働きたい!
ではなくて
○○先生の事務所で働きたい!
という思いを、採用側に伝えるのです。
採用する担当者は、あなた以外にも20枚、30枚と履歴書を見なければいけないのです。
その中で「おっ」と思ってもらえなければ勝ち残れません。