セミナーに潜入せよ
補助者として東京都内の行政書士事務所で働いていたときのお話です。
その行政書士事務所には 僕のほかに、もう一人、補助者の先輩がいました。
僕も先輩も実務経験ゼロ
僕は大学を卒業したばかりの社会人経験もない、群馬県出身の田舎もん
先輩は35歳近くになってからの転職でした。
僕は行政書士試験に3回目で合格し
先輩は5回目で合格しました。
これだけ見たら、僕も先輩も、決して優秀ではありません。先輩スミマセン・・・
少なくとも
「ぜひ、ウチの事務所で雇いたい!」
と言われるような人材ではなかったのです。
では、なぜ僕たちは採用されたのでしょうか?
先輩に、どうやって採用されたのかを聞いてみると
「所長が主催した新人行政書士向けの開業セミナーに参加して、そこで求人があるか聞いたんだよ。」
と、おっしゃっていました。
なるほど。
開業や売上アップのノウハウセミナーを新人行政書士向けに行う先生は結構います。
そこに、先輩は目をつけました。
先輩も、いきなり開業するのではなく、実務経験を積んでから開業することを狙っていたのです。
セミナーは、講師である所長とお近づきになれる場所です。
所長がどんな方なのか、自分の目で確かめることができます。
そして、そのセミナーが参加者10名~20名程度のものであれば
話しかけるチャンスもあります。
そこで、さりげなく、「あなたの事務所で働きたい」とアピールするのです。
求人募集していますか?履歴書を送らせて頂けますか?と聞いてみるのです。
うまくいけばどうなるか。
昨日のお話と同じことが起きます。
つまり
採用する事務所のあなたを見る目が
「大勢の応募者の中の1人」としてではなく
あなた1人だけを見ている
に変わるのです。
行政書士事務所への就職活動は
履歴書を出す前に勝負が決まっています。