できる専門家ほど○○○○を使わない
昨日会ったお客さんの話です。
お客さんは、ある会に参加していて、そこでは弁護士やら有名大学を出たエリートの方ばかりが集まるらしいのですが、難しい専門用語ばかりが飛び交っていて何を話しているのかまったく分からないのだそうです。
こういう場合、お客さんは「自分が無知だから・・・」と言うことが多いのですが、僕はそんなことないと思います。
特に士業の世界では、専門用語を使う方が多いのでよくあることだと思うのですが、僕がこれから士業を目指す方に言いたいのは
専門用語に逃げるな
ということです。
専門用語を使って話していると、専門的なことを話しているように聞こえるのですが、聞いている側からすると何の話をしているのかわかりづらいことが多いです。
あなたは、はじめて法律を勉強したときどう思いましたか?
本に書いてあるのは漢字ばかりで、文章もまわりくどくてすごく分かりづらいと思いませんでしたか?
お客さんも同じです。
法律の専門用語は日本語であって日本語ではないと僕は思っています。
だから、法律の専門用語や言い回しに慣れていない方に、僕たちが翻訳してあげる必要があるのです。
専門用語を使って話すのと、専門用語を使わないで話すのとではどちらが難しいでしょうか?
断然、後者です。
専門用語を使わなくてもお客さんに分かるように説明できるのが本当のプロ
逆に、専門用語をいっぱい使う人ほど知識や経験が浅い
と、僕は思います。
僕みたいに、勉強していて専門用語を覚えると楽しいしカッコイイ、と感じる方は要注意ですよ。
専門用語をいっぱい使って話していてもカッコよくもなんともありません。
ただのひとりよがり。
ふだん、勉強して覚えた専門用語を、簡単な言葉に言い換えたり、専門用語を使わないで説明したりする練習をしてみるのも楽しいと思います。