あなたは、給料泥棒になりたいですか?
もうすぐ、行政書士試験です。
毎年、試験日が近くなるほどこのブログのアクセス数が減り、試験日が終わってから年明けの合格発表までに増える傾向があります。
試験で手応えのあった方は、行政書士の仕事を探し始めるのでしょう。
そういう方にぜひ意識して頂きたいのは、『行政書士試験に合格した』ことは、実際の仕事で何の役にも立たないという現実です。
行政書士試験に受かったからと言って、建設業許可申請ができますか?
会社設立できますか?
内容証明郵便が書けますか?
未経験者であればすべてノーです。
僕もそうでした。
机の上の勉強だけで、実際の仕事は何もわかりません。
自分は、まだ何もできないんです。
僕も行政書士になって10年以上経ちますが、今でも初めての業務を受けると不安になります。
未経験の業務は、役所の担当者からミスを指摘されたり、お客さんに迷惑をかけたりなんてザラにあります。でも、そこから逃げていたら成長できません。
冷や汗や脂汗をかきながら、カッコ悪く泥臭い思いをしながら体で仕事を覚えていくのです。
よく、法律の資格者、受験生には勉強好きな方がいますが、忙しい行政書士事務所に法律オタクはいりません。
六法片手にかっこよく仕事をして・・・なんて思っていると現実とのギャップに苦労します。
求められるのはフットワークの軽さとどんどん自分から仕事を覚えようとする貪欲さ、つまらないプライドを捨てることだと思います。
ハッキリ言って、あなたは給料泥棒です。
だからこそ、一刻も早く仕事を覚えなきゃと焦らない方がおかしい。
ところが、そういう意識のない方がすごく多い。
意識の高い方であれば、資格があろうがなかろうが、3ヶ月もすれば立派な戦力になります。
そうでなく、知識を口にするばかりで動きが悪い、恥をかかない人はいつまで経っても使い物になりませんし、お客さんからも好かれません。
そういう方は、どんなに勉強ができても、士業の世界では失敗だと僕は思います。