この質問にほとんどイエスで答えられたら、独立開業が向いてるかも?
突然ですが、「起業家」と聞くとどんなイメージを持つでしょうか?
ホリエモンや渡邉美樹社長みたいに、リスクを恐れずパワフルに時代を切り開いていく、前向きで熱心でストレスに強く、常に元気いっぱい。
そんなヒーローみたいなイメージじゃありませんか?
行政書士の世界も同じで、「独立開業」と聞くと、試験合格後にいきなり開業する人がほとんどなので、『コネもカネもないゼロの状態から仕事を開拓していく』というイメージがあります。本当にそうやって頑張ってこられた先輩方はスゴイと思います。とても誰もがマネできるようなことではありません。事実、ほとんどの人は廃業していますから。
僕もそんなリスクは取りたくないので、長いこと開業という形をとっていませんでした。ですが、この仕事は、やはり開業してなんぼだな、と思うようになっていったのです。
そう思う一つのきっかけになったのが、この本です。
「臆病者のための科学的起業法-起業のプロが実戦する絶対に失敗しないための10の技術」
その中でちょっとしたテストがあったので、ご紹介します。
イエスかノーで答えてみてください。
・お金を無駄にするようなリスクは絶対イヤだ。
・仕事を辞めて全財産を危険にさらすなんて考えられない。
・フリーになって自分でビジネスを始めるのは魅力的だが、うまくできるかわからない。
・自分の行動に責任を取るのは当然だが、間違いを人に知られるのはイヤだ。
・ときどき素晴らしいアイデアを思いつくが、どうしたらいいのかわからない。
どうだったでしょうか?
これは、「不安を抱える起業家」としてのテストというものです。
著者である起業のプロ、マイケル・マスターソンは、このテストのほとんどにイエスと答えた人ほど、起業(開業)して成功する確率がアップすると言います。
2番目、3番目のテストはまさに行政書士として開業する僕らにそのまま当てはまります。
しかし、成功するにはそれでいいのだと言うのです。
逆に、「起業家に向いている人」ほど危険であり、臆病な起業家こそ賢い起業家であると言っています。
行政書士の開業では当たり前の「石の上にも3年」説。
そんなリスクのあることをしなくても良い、とこの本は教えてくれています。
実は、この本を読んでから、独立までの時間をかなり短縮することができました。勤めていた事務所からお客を取って独立するというセコイやり方ではなく、堂々と安心して開業し現在に至ります。
僕には守るべき家族がいます。
勤め人であるうちに、開業時のリスクを可能な限り取り除いておかなければなりません。
そのヒントをこの本から教わりました。
独立開業したいけれど、リスクを考えるとどうしても一歩を踏み出せない。そんな僕と同じように臆病(慎重)な方に勇気を与えてくれる一冊です。
「臆病者のための科学的起業法-起業のプロが実戦する絶対に失敗しないための10の技術」