不利な求人には応募しない
1.行政書士の就職活動は、履歴書を出す前が肝心
就職活動というと、質より量、数多く応募してなんぼのイメージがありますが、行政書士事務所への就職活動はそうはいきません。
求人自体が少ないので、数打ちゃ当たるという戦法は使えないのです。
その上、採用者1名の枠に対して、20名から30名は応募してくるので、確率的に不採用になる可能性が高く、就職するのは絶望的にも思えます。
たしかに、ふつうに求人を探して応募しているだけだと勝ち残るのは難しいでしょう。
そもそも応募するべき求人を見誤っている、自分にとって不利な求人や自分の強みを活かせない求人に応募してしまっているということもあるのです。
『勝てない戦はしない』
どんなに良い武器を持っていても、不利な戦場で戦えば、戦況は不利であることに変わりありません。
言いかえると
どんなにキャリアや学歴があって良い履歴書が書けたとしても、必要とされていない求人に応募すれば、まったく相手にしてもらえない
ということになります。
2.自分に不利な求人て?
たとえば、あなたの年齢が40歳だったとします。
一般的に転職は厳しいと言われる年齢です。
その場合に、あなたよりも年齢の若い先生が代表の事務所は避けた方が良いかもしれません。
当たり前の話ですが、採用する側からすれば、自分が使いやすい人を採用したくなります。
自分よりも年上の人に教育したり、仕事を命じるのはそれだけでも気を遣います。
僕が今いる会計事務所でも、40歳・未経験で入社した方がいますが、ウチの所長が65歳なので、こういうケースであれば、年齢がある程度高くてもチャンスはあるのかなと思います。
あとは、明らかに女性事務員を求めていると思われる求人に、男性が応募する場合も不利です。
法律では、性別を理由に差別してはいけないことになっているので、求人の募集要項には『女性の方限定』とは書いていませんが、女性職員を採用したいんだなと思える求人があります。
たとえば、待遇は時給のパート・アルバイトで、仕事内容はお茶出し、お使い、簡単な書類作成のみというような、ちょっとした秘書さん的な求人です。
こういう仕事は男性には求められません。
あとは、ホームページに載っているスタッフの写真が女性ばっかりの事務所も男性は要注意です。(結構あります 汗)
男女差別じゃないか!
と言いたくなるかもしれませんが、こればかりは仕方ありません。
あとは、求人の募集要項に
『TOEIC800点以上、英語堪能な方優遇』
とか書いてあったら、僕だったら応募しません。
お互いに求め合うものが違いすぎるからです。
ダメ元で応募するのも良いですが、それでも、不採用になれば精神的にこたえます。
仮に採用されても、仕事を始めてからミスマッチを起こしては元も子もありません。
不利な求人に応募するよりも、自分の強みを活かせる、自分にとって有利な求人に応募する方が勝率があがるとおもうのです。