普通高校出身の僕が、3週間で日商簿記3級に100点満点で合格したときに使った教材
日商簿記の資格を取ったことで、僕は、全国でも数少ない『開業しない行政書士』の一人になりました。
僕は、群馬県にある会計事務所を中心にした総合事務所で、使用人行政書士として働いています。
僕が今の事務所に就職したいと思ったとき、事務所の求人要項にはこう書かれていました。
『日商簿記2級以上の資格のある方』
総合事務所であれば、行政書士の資格を活かして働けるかも、と思っていたのですが、やはり、会計事務所が母体になっているので簿記の知識は必須なのかと思いました。
僕は普通高校出身で大学も法学部だったので、簿記の『ボ』の字も知りません。
電卓片手に経理をやることは、自分には無縁な世界だと思ってました。
でも、日商簿記2級を取らないと、求人に応募することもできません。
そこで、『まずは3級からやってみよう』と思ったのです。
調べてみると、3級の試験は年に3回もありました。
おまけに合格率は、大体30%~40%のことが多く、中には50%というときもありました。
行政書士試験は年に1回だけ。しかも合格率は10%未満。
それから比べれば、日商簿記3級ははるかにとっつきやすい試験だったのです。
『これは独学でもいける』
直感的にそう思いました。
教材を選ぶために、本屋へ行きました。
本屋には簿記の参考書がありましたが、つまらなそうなものばかりでした。
なんとなく、簿記と言えば「大原」かなと思っていたので、大原の参考書を探してみることにしました。
僕が選んだ参考書はコレです。
表紙にある『10日でわかる』というキャッチコピーにのっかりました。
中を見てみると、「10のチャプター」に分かれていて、1日1つのチャプターを終わらせていけば、10日で学習が終了します。
行政書士試験とちがって、何冊も参考書を読む必要はなく1冊だけこなせばいいのです。
1つのチャプターも10ページから15ページほどのもので多くても30ページありません。
イラストも多く、1つのチャプターの節目に簡単な練習問題が用意されているので、インプットとアウトプットをしながら進めることができます。
はじめは、仕訳の考え方を理解するのに苦労しましたが、イメージがわきづらい小切手や手形といった取引は、『そういうもんなんだ』と割り切って、そのまま学習を進めました。
テキストで理解できなくても、問題を解いているうちにイメージをつかめるようになりました。
仕訳の問題に慣れるまでは、仕訳問題集が1問1答で解きやすく、コンパクトで使いやすいです。
あとは、どこのものでも良いので過去問や本試験と同じ形式の問題集を解いて、試験の傾向や時間配分などをつかみます。
日商簿記3級の問題は、出題形式はほぼ毎回同じなので、過去問を繰り返し解けば、それだけ合格に近づくはずです。