就職して行政書士の実務経験を積みたいのであれば
行政書士業務の中でも、許認可、会社設立、会計記帳などの実務経験を積みたい方は、税理士・行政書士事務所で働くことをオススメします。
僕は、行政書士事務所を併設している税理士事務所で働いています。
税理士というと、経理や確定申告のイメージがありますが、ウチの事務所は、それ以外にも、行政書士の仕事と社会保険労務士の仕事をワンストップサービスでやっています。
実は、許認可や相続の相談は、税理士のところへ持ち込まれることが多いということをご存じでしょうか?
昨日は特に、朝から晩まで行政書士業務尽くしだったので、1日の流れをお話したいとおもいます。
まず午前中は、顧問先の個人事業主のお客さん(金型製造業)が10月1日に株式会社を設立するので、必要な書類や、今後のスケジュールについて打ち合わせをしてきました。
設立日まで時間がないので、今週中に定款認証を済ませないといけません。
午後は、顧問先の会社の社長(運送業)が来社されて、業績の報告と、新規に古物商の許可を取りたいとのことだったので、その打ち合わせをしました。
夕方は、以前から建設業の新規許可の依頼を頂いている顧問先の会社の社長から、必要書類を送るので今週中に申請して欲しいと連絡を受けました。
その後、午前中に打ち合わせをした会社設立の件で、定款の原案を作成し、公証役場へFAX。他の設立関係の書類作成も進めます。
この他にも、アパート経営をしているオーナーから、遺言書を作りたいので指導してほしいと連絡がありました。
今日は依頼になりませんでしたが、ご自分で遺言書を作ろうとされていたので、公正証書遺言とそのメリットをお伝えしました。公正証書遺言の場合、費用もかかるので、検討してまたご連絡頂くことになりました。
これだけ1日の中で行政書士業務ばかり続くことは珍しいですが、登記や建設業、産廃業などの相談や問い合わせが、自分の担当しているお客さんだけでなく、他の職員を通して直接担当していないお客さんからも僕のところへきます。
ちなみに、ウチの事務所。ホームページは持っていますが、SEO対策や PPC広告などは一切やってません。
2番目の運送業のお客さんは、運送業の書類作成は別の行政書士の先生にお願いしていますが、古物商の許可はその先生ではなくウチの事務所へ依頼してくれました。
なぜでしょう??
税理士事務所は、毎月お客さんの会計処理をしたり、経営状況を報告したりするので、お客さんと頻繁に連絡を取り合います。
それに対して行政書士事務所は、仕事が単発で終わってしまうことが多いので、お客さんとコミュニケーションをとる頻度が少ないのです。
だから、何か新しく事業をおこそうとか、許可を取りたいと思ったときに、毎月関わっている税理士が行政書士よりも先に相談相手として選ばれるのです。
僕は、士業の中で経営者の最も身近な相談相手は税理士だと思っています。
士業に上下の関係はありませんが、税理士を中心にする総合事務所で、資格を活かして働く、というのも「あり」ではないでしょうか。
税理士事務所は経営も安定しているので、求人も待遇の良いものが比較的多くあります。
あなたが、将来的に独立するにしても、十分な経験を積めると思います。